ユナマリア

いつか輝いていた彼女はのユナマリアのレビュー・感想・評価

いつか輝いていた彼女は(2018年製作の映画)
4.0
等身大の女子高生達を
中心に描いたヒューマンストーリー。

派手な演出は使わず、
セリフと背景、役者達の表情だけで
表現されているところが見どころ。

ブレイク候補と言われるバンドの
ボーカルのマホは取材で母校に帰る。

そこで思い出されるのが、
親友の茜だった。

舞台は遡り、高校生時代。

親友で同じく音楽をしていた茜、
演劇部のなつみ、モデルを目指す詩織と
彼女らの日常が描かれる。

しかし彼女らはただ笑って呑気に
学園生活を過ごしているのではなく、
数々の葛藤に悩まされていた…

短い作品だが、
とても濃厚で最初から最後まで
目が話せない展開が続く。

監督の言う通り、
決して青春映画ではないところが
絶妙とも言える。

芝居初挑戦の小倉青の最後の顔や、
里内伽奈の終始自然で、
本当に近くにいそうな雰囲気が良い。

そして、「血まみれスケバン
チェーンソー」シリーズや、
「咲-saki-」で個性的な役を
演じていた日高七海が良かった。

個性的でない芝居でも、
こんなに魅せてくれる
女優だと思わなかった。

眉毛の動きひとつで
感情の違いを表現したり、
喋り方や動き等工夫している様子が
見受けられて、次回作が気になる女優。

個人的にはマホから始まる回想なのに、
マホ本人がほとんど出ない構成が好き。
ユナマリア

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