マイノリティ

影踏みのマイノリティのレビュー・感想・評価

影踏み(2019年製作の映画)
3.6
少しややこしい内容でした。
悪くはないのですが、多分半分も理解出来ていないと思います。

主人公の真壁修一は夜中に住人が寝ている家に侵入し金を盗む、通称「ノビ師」と呼ばれるプロの泥棒です。

いつものように、金のありそうな家に侵入し、部屋を物色していた修一は住人の女の異様な姿を目撃します。

そこに防犯課の刑事で修一の同級生の吉川が現れ修一は逮捕されます。

2年の刑期を終えた修一を出迎えたのは茶髪でアロハの青年でした。

修一は法学部を目指していましたが、15年前に母親と双子の弟、啓二を火事で亡くし、全てが一変します。

かつて真壁兄弟は、彼等の同級生の久子が好きでした。

現在、久子は保育士をしており今でも修一に想いを寄せていますが、そんな彼女にも危険が迫ります。

久しぶりの娑婆に出た修一は逮捕された時に見た女のその後の事がどうしても気になり当時を調べます。

そんな矢先、刑事で同級生の吉川が何者かに殺され・・・。



この作品にはとにかく謎が多いです。

修一にいつもくっつき誰にでもタメ口の茶髪の青年の存在。

何故、修一は泥棒を続けるのか?

逮捕された時に見た女は誰で何故あの現場に刑事が居たのか?

茶髪の青年はこの作品の「鍵」となる存在です。

ミュージシャンの山崎まさよしが孤独を背負い泥棒を続ける主人公、真壁修一を演じ、修一のたった一人の理解者で彼の事をずっと想い続ける同級生の久子を小野真千子が演じています。

他にも北村匠海、竹原ピストル、滝藤賢一、中尾明慶、中村ゆり、大竹しのぶ等キャストがかなり豪華です!

ある兄弟の「生き残った方」に背負わされた「宿命」と、その事で「人生」を決めた、ある女性の物語です。


どんなに辛く苦しくても彼等は、そこから逃げたりしません。

生きる強さを感じました!

「影踏み」
このタイトルにも意味が込められています。

山崎まさよしが歌うエンディングテーマの「影踏み」がめちゃめちゃいいです!