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21世紀の女の子のすのレビュー・感想・評価

21世紀の女の子(2018年製作の映画)
3.0
映画上映後、「mirror」の竹内監督とキャストの手島実優さんのトークも聞けた!

15本の短編の中で、好きな作品と苦手な作品はどうしてもあったけど、ラストで流れた「離れ離れの花々へ」では少し涙が出そうになった。この映画の企画・プロデュースの山戸結希監督の作品。生まれる直前の女の子3人が花園の中でたくさん言葉を羅列するのだけど、ぐっと響くものがいくつもあった。その中で「地球を良くするために生まれることを誓います」というのが、壮大な母性だなと思った。

全体としては、「女性」というアイデンティティを問いまくる映画だった。
自分には「女性」とか「日本人」とか色々なアイデンティティがあって、「日本人としてじゃなく、自分個人を見て!」と思うこともあったりするし、カテゴライズされることは不快。
でも、「女性」というアイデンティティは生まれたときから持っているものだから親しみがあるし、好きだなと自覚できた。
(「日本人」というアイデンティティは海外に出て始めて実感したから実はあんまり親しみがない…)
「女性」であるということで自分や他人を縛るのではなく、自由に表現したいと思わせてくれた映画。
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