こんなアイススケーターがいたなんて知らなかった。
アイススケートなんてバレエと比べたら、つまらなく、私にとって鑑賞に値するものではなかった。
それが、ジョン・カリーのスケートを観たら…
ジョン・カリーのアイススケートこそ、芸術だと感じた。彼のアイススケートなら幾らでも観ていられる。ずっと観ていたい。バレエとアイススケートの融合。
なんて煌びやかな衣装。手足の優雅さ。滑らかに滑り氷と一体化する。
父親に否定され、偏見・差別の時代によくここまで出来たと思う。そして、最後のインタビューで、自らが重要だと語ったことは、その通りだと思った。
彼はスポーツ選手というより、芸術家。
アレキサンダー・マックイーンを思い出した。
ジョン・カリーが今もなお後続のスケーターや人々に自分らしくあること、勇気を与え続ける一方で、スポーツ界では変わらぬ偏見・差別がある事に憤り、悲しく残念に思う。
それにしても、氷上のジョン・カリーは一度観たら忘れられない。「王」というか、何かが舞い降りてきたような…そんな感じ。