つき

人間の時間のつきのレビュー・感想・評価

人間の時間(2018年製作の映画)
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最悪な世界を観たい人に
なんかない?って聞かれたら
この映画をすすめようと思う。

他のユーザーの感想・評価

stroot

strootの感想・評価

2.6
かなり胸糞悪い映画。何を描きたいのかずっとわからなかったが最後の方で何となくわかってきた気がした。
odyss

odyssの感想・評価

4.5
【天才キム・ギドクの不愉快な傑作】

キム・ギドクは「天才と○○は紙一重」の人である。
人間の極限を追求する映画人とも言える。

しかし、そのためにと言うべきか、彼はセクハラで韓国映画界から追放された。
そして外国で新型コロナにより死去した。

たしかに、いかに優れた映画監督だからといって、セクハラは許されない。
けれども、セクハラを犯した監督の作品だからと言って、最初から鑑賞拒否するのはいかがなものか。

犯罪と芸術は紙一重。
常識人が表現し得ないものを、犯罪者が表現し得る、というのも一面の真実。

という観点から見るなら、ギドク監督がやってくれた、と言いたくなるのがこの映画。
「傑作と○○は紙一重」の映画を作ってくれた。

人類というものが地上に現れてから定住に至るまでの長い歴史を2時間で描き出した。
農耕や牧畜の起源を寓意的に描き出した。
人間の本性がエゴと暴力とセックスにあることをも。

だからこそ、この映画を見ると不愉快になる。
人間とは、要するにエゴと暴力とセックスだけ、と分かってしまうからだ。
でも、人間って、そういうものなのだから、この映画も拒否してはならないのだ。拒否するなら、人間の本質から目をそらすことになるのだから。

藤井美菜が健闘している。
女優はこういうふうに容赦なく使わなきゃ駄目なんだよ。
女優を大事にする映画監督とは、分かっていない監督のことだ。
キム・ギドクが韓国人で藤井美菜が日本人だからじゃないかって?
わが是枝裕和監督だって、『空気人形』で韓国女優ペ・ドゥナをちゃんと脱がせたのだ。

女優はすべからくこういう風に使うべし!
いやめっちゃおもろいし、寓話やっていうのもわかるんやけど。
そのおもろさを雑さや粗さが大きく上回ってやばいことになってる。
絶対もっとおもろくなれたはずやからちょっと残念な印象。
えりみ

えりみの感想・評価

3.0
WOWOWはTV放送なので
R15指定に再編集されたヤツを録画📼
人間
時間
そして人間
性搾取告発で韓国映画界を追放されるっていう時にこういう作品をぶっ込んでくるキム・ギドク監督…
2020年にコロナで亡くなってるんや😨
知らんかった。
R指定なのはレイプと人肉食のせいです、要注意⚠
またしても藤井美菜を山本美月と勘違いして鑑賞😅
エンドクレジットで気付く💦
『女子ーズ』の時は一緒に出てたから違いが分かったんやけど😃

人には身分がある
韓国でも国会議員てのは大きな権力をお持ちのようで🚬
詐欺師と売女で醜い争い
レイプ祭りな序盤

神はいない😱
飢えによる生存本能が欲望を更に剥き出しに
しかし、ノアの方舟でしょコレ🛳
其処でこんなコトして…
韓国はキリスト教信者多いんちゃうかったっけ😓

謎の爺さん(神?)は人体で土作り😨
『オデッセイ』のマーク・ワトニーも思いつかんかった試み😃
藤井美菜、産まれてくる子のため生人肉を喰らう😱
チャン・グンソク、腰を振り藤井美菜の腕まで喰らう😱

ジャガイモって生で食べたらアカンと思てた😨
ところで、水は❓(雨降りのシーンてあったっけ?)

結局、性欲ってオチがナントモ😑
いやまあねぇ生存本能、種の保存への欲求てことなんでしょうけど、キム・ギドク…
舞

舞の感想・評価

1.0
監督には、人間社会はどう見えているんでしょうね。
私たち人間はそんなに分かり易いですか?
性、金、欲、権力、暴力 私たちはそんなに滑稽な生きもんですかね?

キム・ギドク監督の作品は、本当にしんどいですね。体調が良い時じゃないと見られないけど、見たら体調悪くなります。

予告編やあらすじ紹介なんかでは、突如として船が空に浮かぶと言うパワーワードがまず飛び込んでくるかと思うのですが、
結局この作品全体を神話的な、寓話的な雰囲気にする為に必要だったのでそうしたのかなぁと思います。

登場人物も、人間の悪き部分を煮詰めた様な、非常に記号的な表現をされていると思います。
ですので、感情移入なんて全く必要ないのではないかと思います。
設定に考察も何も要らんのではないかなぁ、と。桃太郎に対して、なぜ桃から人が??と今更誰も言わないのと同じ感じ?
ギリシャ神話でも見てると思って鑑賞すればいいのかなぁなんて。具体的に、現代社会に反映できる様な人生の教訓みたいなのもない気がする。

母親を追い回す息子を見た時は、『馬鹿にすんじゃねぇぞ』と私は強烈な怒りを感じましたね。
人間を馬鹿にすんな、と。あんたには私たちが猿かなんかに見えてんのか、と。

私は作品と作者を切り離して考えられないタイプの人間ではありますが、それだけではない怒りを覚えた作品でしたね。

このレビューはネタバレを含みます

???ツッコミどころ多い🙄
反逆が起こる経緯、分かりやすかった。
人の肉食べるところだけはホント気持ち悪い...
チャングンソクのキャラもまぁほんと最悪。だけど私も父の恩恵を受けるだろうな...
最後息子も...頑張って生き延びたのに...
rayla

raylaの感想・評価

3.6
胸糞は悪いですが、
まぁこういう映画もあるのかな、と。
雑な感じもしたけど、キムギドクらしからぬ豪華な俳優陣だったり、要所要所に気になるポイントがあって、なんとか見切りました。
これがキムギドクの遺作になるとはね。
デニロ

デニロの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『鬼畜大宴会』『セブン』『野火』『軍旗はためく下に』というイヤーな作品を思い起こしてしまった。手塚治虫の「ロストワールド」の植物人間もみじさんの悲劇も。キム・ギドク監督のことだから、キリスト教のことなど何も知らぬのですが、何か元の話があるのだろうとは思うけれど、ラストのタイトルロールでヒロイン藤井美菜の役名がイヴということなので、え、これがエデンの園と言う訳ですか、と思った程度。

オダギリ・ジョーと藤井美菜の新婚夫婦が軍艦クルーズに乗って新婚旅行。乗り合わせたのが国会議員、ヤクザ集団、ヤンキー集団、娼婦集団、恋人カップル等々。国会議員がポケットに手を突っ込んで突っ立っている姿を観て、なんだかあやしい映画だ、と感じ始める。徐々に居心地の悪さを感じ始め、ヤクザ集団とヤンキー集団の安上がりの性欲満足の凌辱合戦が繰り始めるころから物語はなくなる。金のある者は娼婦を買い、金がなくなれば凌辱する。性の狂宴。

果たして局面が変わると性欲から食欲へと変わる。暴力によるヒエラルキーの確立。男の食欲を満たすために自らの肉を差し出す女が、その男の食欲が満たされるや否や次は性欲の対象になる。もはやその狭小さを笑うしかないのだが、果たして自らを振り返ると。

そんな情景をじっと見ている物言わぬ老人は何者でしょうか。『女子―ズ』出身唯一の汚れ役を演じた藤井美菜はエロさ満開。そしてオダギリ・ジョーは何のために出演したのでしょうか。

映画館の外では武漢発のコロナウィルスの目に見えぬ恐怖が忍び寄っていたのだが、本作を観ている間はそんなことをすっかり忘れていた。

このレビューはネタバレを含みます

「冷たい熱帯魚」がダメな人はそういう意味でつらい作品ですね。
上記の作品などは平気だけれどこれはさすがに気持ち悪さが勝ちました。

オダギリジョーさんを目当てに見ただけの作品。オダギリジョーさんはわりとなんでも出演してしまうので色んな作品が見られるって意味ではおもしろいが心配にもなる。出演時間が短すぎて残念。あと異国の逃げ道もない船て突っかかりすぎ。こんな彼氏はいやですね。

海外にいるのに全力で日本語で話しかける日本人カップル。
日本語対韓国語で会話が成立している謎。
と思ってインタビューを読んでいたら、韓国語を話すのに不安があって感情移入ができないのなら日本語のままがいい。
どうせ御伽噺みたいなものだからいいって感じみたいですね。

以前同じくオダギリジョーさん目当てで見た「悲夢」もキム・ギドク監督作品だったんですね。それが縁でのオダギリジョーさん出演ということらしいですね。
言われてみたら「悲夢」でもオダギリジョーさんは日本語で話していた記憶。

この治安が悪い船はなんなのか。
船に乗った瞬間にみんな頭おかしくなるのか??それとも元々怪しいオジサンの食材を食べていたのか?
時間の進みがおかしくて無限ループなんだなあということだけはなんとなく。

こういうわけのわからない話はわりと好きなので見れましたがあまりにもすべてが突然過ぎてもうすこしプロローグが欲しかったですね。そうしたら楽しめた気がする。

わけがわからなすぎて社会の縮図となった船がどうなるのか、こんなになって最後どう終わるのかだけのために流して見ていた作品。
タノ

タノの感想・評価

3.0
かなり過激な映画だった。
目的がなんのかよく分からないうちに意味不明な状態と状況に置かれて力の差を見せつけられる恐ろしい人間の本性だった。
でも、人は簡単に権力者にひれ伏してしまうのかと疑問に思ってしまう。
狭い世界の怖さが出まくっていた。
あとは過ぎ去る時間がしっくり来なかった。
結構時間過ぎているのに、歳を取らないのが分からなかった。
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つきさんが書いた他の作品のレビュー

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

テレビシリーズとかわらず楽しめる。
ルーブルに高橋一成は映える。
が…ルーブル少なめ。
どっちかと時代劇?多め。

青年期の露伴…めっちゃ好青年。
もっとひねくれてそうなイメージだったのだが…。

僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.7

ゆったりと流れる自伝。

子供が育つ過程で必要なものは愛だ。
それは必ずしも親でなくてもいい。

一方的な押し付けの愛なんかより
叔父さんがくれた言葉は彼の笑顔を増やしていたし。

ジョージ・クルニー
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

ボクシングが好きではないのと
とにかくケイコが不機嫌なので
しんどくなる。
聴覚障害は世の中に伝わりづらいというシーンも入れ込みつつ
感情をどう持っていかせたいのかモヤモヤ。

早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

子供を助けたいのならば
母親のケアを。
家庭環境が貧困が制度がとかの前に。
子供はどんな酷い目にあっても
母を求める。

あんなに手を伸ばして求めたのに
愛情なんて薬や酒や男の前では無。

家から出て
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壁女(2015年製作の映画)

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ホラー要素がうっすうす。
ホラーではなく癖AVに全フリした方が
面白くなったのでは?しらんけど。

渇水(2023年製作の映画)

3.0

岩切の暗さや独りよがり感。
生田斗真さんてこんな感じだっけ?と思うほど冴えない。
ストーリーはよくあるタイプ。
社会の闇をうっすらといれて
解決せず。

気になるのは
アイスをあんな食べ方して
頭痛く
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