しずく

人間の時間のしずくのレビュー・感想・評価

人間の時間(2018年製作の映画)
3.0
2020年12月コロナに感染して死去したキム・ギドク監督の遺作となった映画。

クルーズ旅行に来た女性と恋人、政治家と息子、様々な人々が乗る船の中で起こる欲まみれの人間模様を描くストーリー。「人間」「空間」「時間」「そして人間」という4章からなり、クルーズ船という小さな世界で人間社会の縮図を描く発想は素晴らしいと思うのですが、恐ろしいほどの欲と暴力の表現に気持ちがついていかず、置いて行かれる感じはしました。性暴力問題で韓国映画界を追放されていたキム・ギドク監督のぶれない精神力に脱帽します(褒めてませんけど)。これが遺作となるとは、なんとも切ないものです。(2021年鑑賞@wowow)
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