結論を先に。雑誌の現状、Webメディアの変遷ら新旧の価値観について宣いながら、この作品には決定的に「映画」というメディアについての批評精神が全くもって欠けてる。
脚本のリアリティラインが分からない。フィクションとして楽しむにはリアリティがありすぎるし、リアリティあるものとして観るには何億回と擦られてきた派閥争いを今更やられても無理がある。
騙し騙されを見せるための編集でしかなく、かつ出版社のクソほどどうでもいい派閥争い上での話だから、全くサスペンスもなければ、心が躍る何かもない。
連ドラなら楽しめたかもしれないが、こんなもの2時間も見せられるこっちの身にもなってくれ。
役者だけ無駄に豪華だから普通の映画にも見えるが、いや、これは『ファーストラブ』とかよりも凶悪に悪いクソ映画。