あめこ

騙し絵の牙のあめこのネタバレレビュー・内容・結末

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ踏まず見れました。
めっちゃ面白かった!
よくある「古い体制に風雲児が風穴を開けるぜ!」みたいな方向かと思いきや。
確かに、本の業界厳しい局面よね。雑誌読まなくなったもの。広告にごますりしてるのミエミエですしね。漫画も小説もみんな本屋じゃなくネット注文か電子書籍。でも本当に面白いものはみんな飛び付く。それもなんか一時の流行りで消えてく。
途中から大泉洋にイラつく(笑)イラつくんだけどあのオチ。

ただ役員みんな揃っておじさんの画なのと、世襲性、年功序列、女性が結局振り回されて被害受けんの現実と一緒でキッツいなぁ。同じ会社なのに序列とかプライドがあって、足の引っ張り合いも滑稽に見せてくれて。色々キツいんだけどきちんと描いてて良かったです。

終盤の屋上から景色を見て「あそこなんだったっけ?」で、なかなか思い出せず、しかもあったのは「銭湯」。そこがなんか考えてしまって良かったです。前にあった当たり前のものなんて、センチメンタルに浸っても、時が経てばすぐ忘れちゃうよね。

展開もよく、テーマもしっかりし、何より大泉洋の見てる人をイライラさせる演技が最高でした。

あ、あと音楽かっけーなって思ったらLITEだったのも嬉しかったです。
あめこ

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