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騙し絵の牙のchanのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
4.0
めちゃくちゃ面白かった。出版業界を舞台に繰り広げられる存続をかけた騙し合い、テンポよく加速していく怒涛の展開に唸った。現実の課題をどう打開するか、面白いを追求する熱量とポテンシャルの開花、極上のエンタメとしてだけでなく、世の中の価値を問い直すメッセージ性も含めて最高!

世間の常識の幅にとらわれず"そういう物語を作ることが可能"という選択肢が提示されていることに希望を感じた。急速に変わりゆく時の流れの中で、何に価値を置くか、出版業界の派閥争いの枠を超えて、今を生きるすべての人への普遍的な問いかけがあるように思った。示唆に富んだ傑作!
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