全然悪くない映画で
何より大泉洋演じる昼行灯な編集長、
松岡茉優演じるへこたれない編集者
その他個性的な作家、出版業界人、マスコミが非常に魅力的。
特に主人公速水は大泉洋をイメージに当て書きされており
弁もたつ頭も切れる腕もいい、そして清廉でないところが本当に良い。
ただ、魅力的なキャラクターがたくさんいる中で
どうしても映画の尺の都合上、
全体的に掘り下げ不足・描き込み不足感が否めない。
本作は相当手際良く片付けている方だとはいえ
「一手上をいくカタルシス楽しむ系映画」としては
権謀術数めぐる中で上をいくというよりは
周りが何もしていない中で主人公だけが何かをしているという感じで
全体的にはちょっと弱いかなあと感じる。
そういう意味では本作は映画ではなく
テレビドラマとかできちんと描き込みながらの方が向いてる内容だったんじゃないかと。
個人的にはあの人をぎゃふんと言わせ一歩上をいくカタルシスを強めるには
最後の日付は「逆」だとより良かったね。
