ヴレア

旅のおわり世界のはじまりのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

前田のあっちゃんのファンは恐らく満足して帰った事でしょうね。彼女の色んな表情がスクリーンいっぱいに写し出され、壮大な舞台を背景に歌うシーンまであるのですから。

しかし、こちとら黒沢清監督のいつものテイストを期待して観に行ってるんで、ほんとこれは監督どうしちゃったの?と言うより他ない。
いつもの幽霊や宇宙人や殺人鬼、頭のおかしな連中はいつ出てくるのかと待っていたのに、何処へやってしまったんだい?
と、思っていたがこの映画の主人公こそ頭がおかしいという事に気付いてしまうのだった。

これはろくな知識(現地の)や、コミュニケーション能力も欠如した日本人が海外へ行ったときに遭遇する間抜けな事件を嘲笑うというのがテーマに違いない。

とにかくその行動がやばすぎるのだ。レポート中に迷子になるとかも大概だが、特にヤバいのは飼われている山羊を金で買い取り、自然に帰すというシーンだ。現地の人が野犬に襲われると説明しても無視。山羊がそのあとどうなろうが知ったこっちゃないのだろう。きっと心ではいいことしたなぁと満足感に浸っているのだろう。頭の中お花畑かよ…。
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