ゆえん

軽い男じゃないのよのゆえんのレビュー・感想・評価

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)
3.6
女性軽視な主人公ダミアンが逆転世界で抵抗を見せる中この世界での女尊男卑な構造に迎合して自分の気持ちを押し込めている男友達や父、この作品の権力者アイコン的なアレキサンドラに遊ばれた男性が放つ「誇らしかった。選ばれた気がして…」という悲痛な嘆きは既視感がある現実での女あるあるで悔しくなった。
あなた達は独立した個人として存在する権利があるはずなのに抑圧されていることに気付いてほしいとお節介にも考えてしまう。
気付いたところですぐに社会が変わることはなかなか無いから苦しみや不快感が増すだけかもしれないけど、自分が我慢すれば…と現状を受け入れることで後世に同じ苦しみを強いることになると想像力を働かせる必要がある。

ラストのダミアンの姿には救われた。
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