このレビューはネタバレを含みます
急に余命を告げられたら自分はどうするかと考えさせられた。でも実際今の自分はそんなことはないし、想像するのはむずかしかった。経験したくはないけど実際にその当事者にならないとわからない想いや色んな気持ちがあるんだろうなと思った。自分の身近にはそのような人もいないし、いたとしても自分は経験したことがないからその人が本当にかけてほしい言葉もかけてあげるのは難しいだろうし経験しないとわからないことはもっともっと沢山あるなと感じた。トオル(横浜流星)が飛び降りようとした時にたつやがたまたまいたのは運命だなと思った。最後に病気がなく元気に見えたたつやも実は病気を患っていて、トオルに教えていたカウントダウンを彼もやっていて彼も0になっていたところがとてもびっくりした。冒頭の映像を見てみると手首に星のタトゥーが入っていた男の子が映っていて、その時の彼のカウントダウンが62だった。そのタトゥーと同じものがたつやにもあり、冒頭で映っていた彼はたつやだったということが分かった時色々それまでの映画の中の出来事を思い返した。トオルに「俺のために歌って欲しい」と言われて愛唄という曲を作って歌っている時にはたつやのカウントダウンはすでに終わっていていつ亡くなってもおかしくない状態だったことに驚いた。たつやがバントを辞めた理由も余命宣言をされていたから。たつやもトオルと同じ状況だったためトオルの気持ちがよくわかり、残りの寿命90日を意味あるものにするために考えを変えてくれた。これが実話をモデルにしたものだと知り切ないと思った。