Keiko

翔んで埼玉のKeikoのネタバレレビュー・内容・結末

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体的に宝塚歌劇と歌舞伎のパロディみたいな映画だった。GACKT演じる主人公の麻実 麗は、元宝塚男役トップスター・麻実れいがモデルなんだろうなぁ。名前もそのままだし。

特に宝塚を意識しているのは、白鵬堂学院の場面かな。男役リーゼントで男装風の子や、きっちり固く結ばれた三つ編みの子を見ると、宝塚音楽学校を連想せずにはいられなかった。
全員つけまつげを使用した舞台メイクまでしているし。

あと、主要メンバーが膝まであるスターブーツ(宝塚のロングブーツのこと)を履いていたのも個人的にツボだった。それはもう宝塚の衣装なんよ。

日常的に宝塚を見ている身としては、二階堂ふみ演じる壇ノ浦 百美が、どうしても女の子にしか見えなかった。男装というか、普通にヒロインだったなぁ。あえてそれを狙ったのかな。

ちなみにここまで宝塚っぽい作品なのに、出演者の中で宝塚出身なのは華月由舞ちゃんだけ。しかも彼女、本作では男役だけど、現役時代は娘役だったんだよね。
宝塚はあくまでもパロディ要素として取り入れてるだけだから、ガチ感が出ることは避けたのかな。

内容自体は本当にくだらない。くだらないけど好きなくだらなさ。あと、この手の話をお笑いにできてしまうくらい、現代の日本は平和なんだなってことも実感した。
首都圏の人ならもっと楽しめそう。
Keiko

Keiko