風来坊

7人の追撃者の風来坊のレビュー・感想・評価

7人の追撃者(2017年製作の映画)
3.5
大金を巡って男達があっちへこっちへの争奪戦を繰り広げる、クライムコメディ。

どうしても韓国映画と云うとハードバイオレンスでダークな物語をイメージしてしまう。コメディのイメージも無いので、韓国のコメディ映画は個人的には新鮮でした。

コメディでありながらも殺伐としているし、血生臭いので韓国映画らしさはちゃんと出ています。この辺はあまり血の匂いのしないアメリカンコメディとは違う感じ。

登場人物の誰もが癖のある人物ばかり。目まぐるしく大金が人の手を移動していくドタバタ感が面白い。クライマックスのカーチェイスがアクションとして面白いしコメディとしても面白かった。

登場人物が言わば全員クズなのであまり肩入れ出来ないのと、強引な展開が多々あるのが気になる。ただ後者はコメディと思えば許せる範囲。

見た目は怖くいかにも凄腕の殺し屋のギャップが個人的にツボでした。最後の最後までドタバタコメディしていて笑いました。アメリカンコメディと比べると癖があるので、好き嫌いが分かれると思います。私はコメディ映画としてなかなか楽しめた映画でした。
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