昨年韓国で「n番部屋事件」という、最大26万人が関わったとされるデジタル性犯罪事件が大騒ぎになりました。
逮捕者も数百人規模出ているそうです。
どういうわけか日本の地上波では全くと言って良いほど報道されませんでしたが。
それで、n番部屋事件の事件概要をまとめたYouTubeチャンネルで韓国のデジタル性犯罪の実情を理解するきっかけとなると紹介されていたのが本作品でした。
作品自体はフィックションであっても、実際に現実にこういうことが起こっているという意味では、とても鑑賞することに意義のある映画ではあるかなと思いました。
しかし、それにしてはオチも含めて描写が生ぬるいしご都合主義な展開であると感じました。
もっとひどいことが現実に起こっていることをこの作品で描いても良かったのでは?と個人的には思いました。
あと主人公に協力する元警察官の人、味方ぶってるけれどかなりのクズ人間だなと感じました。
主人公の人生台無しにしたのお前じゃん、と終始不快に感じました。
あと演出、脚本的な問題なのかあまりそれぞれの役者の良さや魅力を引き出せてなかった様に感じました。
イ・ユヨンやキム・ヒウォン、キム・ダミなど豪華出演陣にも関わらず、個人的にではありますが彼らが二流役者に見えてしまいました。
イ・ユヨンやキム・ヒウォンの演じる役にイマイチ感情移入出来なかったからかもしれません。
あと最後、あれだけ心の傷を負っているはずの主人公にイタズラなら良いってセリフ言わせちゃうのはどうなの?とも思いました。
取り上げるテーマは良いのに映画として二流な感じでもったいないと感じる作品でした。