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ワンダーランド北朝鮮のkaanaのレビュー・感想・評価

ワンダーランド北朝鮮(2016年製作の映画)
3.7
うーーん??よくわからん!!これはなにを見せられたの??これリアルな北朝鮮?プロパガンダ?え〜っ全部嘘のような、こういう演技要員が存在してるの?え〜??
わ か ら ん !
結局わからなさすぎておもしろかった。映画はどれも、個人の解釈の中にしか答えはないんだろうけど、いやいやこんなにわからないものある?ってなった。

映画のポスターには、「これはプロパガンダか?それとも現実か?」という宣伝文句。
監督は韓国人なんだけど、韓国のパスポートでは北朝鮮に入国できないので、わざわざ韓国籍を捨てて臨んだ北朝鮮での撮影。
「北朝鮮の“普通”の暮らしとその人々」っていうタイトルがついているんだけどもこれはまじの「普通」ですか?まじ?って。

でも、あれだね。なにかよくわからない「北朝鮮!」という漠然としたイメージから、おぼろげながらそこで暮らす人々の姿が見えたことはすごく大きい気がする。たとえプロパガンダにしろ、役者だったにしろ、出演した人たちの言ってることが本心でなかったにしろ、これはこれでひとつの現実だなと。

原題はドイツ語で「Meine Bruder und Schwestern im Norden」意味は、「北にいるわたしの兄弟姉妹たち」。(邦題つけたの誰や)
途中、おばあさんが「わたしの父は韓国の墓で眠っています。早く南北統一できたら、お墓参りに行けるのに」と。
本当に、よく考えたらもとの言語も文化も同じ兄弟姉妹の韓国と北朝鮮。なんかもう、なんなんだろうね。わたしたちが生きてる間に、南北統一なんてあるのかな。それが良いことなのかそうでないことなのかもよくわからないけど。

途中出てくる整理体操みたいなのがめちゃくちゃかわいかったです。
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コロナでの自粛に次ぐ自粛により、有志によるzoomで映画観賞会!ということで観賞。自分1人じゃなかなか観ないだろうなというものを見ることができました。
100人くらいでみんなでチャットしながら観たので、たくさん突っ込みどころがあり考えるポイントがあり、とにかくおもしろい映画体験になった。
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