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バーニング 劇場版のtwitwilightsのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
4.5
イ・チャンドンレトロスペクティヴ4Kがようやく関西でも上映される(9/15)。個人的に楽しみなのは、現在配信もない”シークレットサンシャイン”なのだが、劇場では初見となる本作も観てみたい。

半裸のヘミが、夕暮れに踊り舞うシーンがすでに有名ではあるが、マイルス・デイヴィス ”死刑台のエレベーター” の選曲には心底驚いた。しかも劇伴としてではなく、フレームアウトしたベンがカーステレオから流す演出!楽曲タイトルが暗示するものは、とか、ジャンヌ・モローはそういえば、とか感情を揺さぶられ過ぎて、映画芸術の底知れなさに慄いたのだった。

気づけば”村上春樹”という記号はすでに消失していた。

容易さゆえ危うさも保有する行為「発火と着火」をトリガーに、すべての登場人物を追い詰めてゆく大傑作ノワール。
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