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バーニング 劇場版のtatsのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
4.7
セックスのとき、一瞬だけ電波塔の反射する光が、部屋の壁に差し込む。

ジリジリと落ちていく淡い夕焼けに踊る。

美しい瞬間が彼女のまわりには、たくさん溢れていた。
男たちは、そういった彼女が感じ取る心の震えに、憧れ、嫉妬し、自分のものにしたかったんだろうな。きっと

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理解できる、理解できない。
共感できる、共感し得ない。
それだけで作品を観てしまうと、視野が狭まってしまいそうだ。
肩に力が入りすぎている。
美しい絵をとりこぼさずに観る事が、映画を観る楽しみ、豊かさのひとつだと最近思う。


久しぶりにTSUTAYAへ行ってDVDを借りてみたんだけど、何よりもDVD特典のメイキング映像で、朝靄の中、待ち続けた鳥の群集を急いで撮る監督と演者達に感動して泣いてしまった。みんなで作るってすごく良いな。
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