コウ

バーニング 劇場版のコウのレビュー・感想・評価

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)
3.0
とてもレビューが書きにくい、何とも不穏で暗く長い映画でした。

おそらく原作(村上春樹)はもっと抽象的というか、メタファーに溢れたものだったのかも知れませんが、そこはさすが名匠イ・チャンドンの味付けによりリアルで侘しい現代の若者像を描いた現代映画となっています。

男女の微妙な三角関係に社会格差、消えた女をめぐりさらに露わになる男二人の不確実な関係、哲学的なセリフ、美しく詩的な映像、、。

サスペンスというよりミステリー寄り、しかしながら極上というものではなく、張り詰めた緊張感やスリルを味わえるいつもの韓国サスペンスではありませんが、こういった答えのない作品もたまには良いのかも知れません。

でももしこの題材が苦手なフランス映画だったりしたら、確実に睡魔に負けて途中で観るの諦めていたと思います(笑)
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