ピースオブケイク

ビリーブ 未来への大逆転のピースオブケイクのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
5.0
面白かった!最高にスカッとする。

アメリカでは絶大な人気のRBG(ルース・ベイダー・ギンズバーグ)の若かりし頃の活躍が描かれている。本当にカッコいい。言葉の選び方というか、人の心を鷲掴みにしてしまう力強い言葉に魅了されちゃいます。

アメリカでも、少し前にはこんな時代があったんだ、ということにも驚かされるが、過去100年積み上げられた判例(負の遺産)が常識となり、誰もが勝てないと諦めていた性差別裁判に、最大の理解者である夫と娘と共に挑み、新たな歴史の一歩を勝ち取る様は、何が正しいのかということを真正面から向き合って考えること、そして人の心に響く言葉、シナリオ、話し方の大切さに改めて気付かされる。そして、言いたいことを100倍にして言ってくれた!というスカッと感に浸れる。

やはり最後の4分間が最高なんだけど、親の介護控除が認められなかった男性に控訴することをRBGが持ち掛けるシーンでのやり取りも大好き😊

RBG : I want to convince the federal courts that those laws are unconstitutional.
原告の男性 : How do you do that?
RBG : One case at a time... starting with yours.
原告の男性 : So, I'm a guinea pig?
RBG : No sir. You're the man marching out ahead of the band, leading the way.

誰も引き受けてくれなかった弁護を何故あなたは無償で引き受けてくれるのか問われた時のRBGの答えが粋。こう言われたらやるしかないよね。

それにしてもこの邦題はもう少し何とかならなかったのかなぁ…。折角の名作が安っぽく感じちゃう人が多いのでは?