みや

ビリーブ 未来への大逆転のみやのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
4.0
NHKの朝ドラ「虎に翼」が話題になってるタイミングなので、女性裁判官つながりで、過去作レビュー。

「看護師は女性の仕事、消防士は男性の仕事」というのが、誰にとっても「当たり前」という時代が、そんなに前のことではなかったことを思い出させられた。
全編、社会の不合理、不公平が散りばめられていて、どの部分を取り上げても、アンコンシャスバイアスや人種と性に関わる差別的取り扱いの問題のいい教材になりそう。
かつてNHKで放映されていたRBGのドキュメンタリーの印象に比べて、この映画では、夫や娘にも、よりスポットが当たっている所が良かった。
とりわけ、娘の成長ぶりとそれによってギンズバーグ本人も影響を受けるくだりは、とても自然なやりとりで、クライマックスの裁判場面よりも、自分は心に残った。脚本を書いたのは、ギンズバーグの甥らしいので、より親しみをこめた家族関係が描けたのかもしれない。

ギンズバーグが亡くなった時、当時のトランプ大統領は、後任の最高裁判事に、慣例を無視して保守派の判事を指名したことが大きな話題になった。今また、トランプが大統領選出馬を狙っているこの時に、立候補資格を巡って最高裁の判断が注目されていたが、コロラド州の判決を覆して、連邦最高裁は、全員一致でトランプの立候補資格を認めた。
事実はまるで胸糞映画のようだなぁ。
みや

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