ナツキ

ビリーブ 未来への大逆転のナツキのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
5.0
社会人になる数日前にこの映画に出会えた私、最高に幸せ者だと思う。
あまりにも心に突き刺さって感情が動き過ぎた結果、半日経った今でも頭の中がぐちゃぐちゃなんだけど、とにかく私には必要だった映画。この映画を観るきっかけになったアーミーハマーに滅茶苦茶感謝しています。

誰かに「将来のためにはお金持ちの旦那捕まえないと」って言われたり、電車で隣のおっさんが頑なに足を閉じようとせず窮屈な思いをさせられたり(一昨日なんて押し返したのに押し返されてめちゃ睨んだよね)、「女の子なんだから料理できないとね!」って言われたりだとか、「女子力」っていう言葉そのものにだったりだとか。他の人から見ればほんと些細であろうことに私は毎回毎回本気で腹を立ててて。
そのたびに、まあこんな人らどうせそのうち死んで私らの時代が来ると考えてやり過ごしてて。
けどいつも強気な私の母親や妹を除いて、周りの同性にこういうこと言ってる人はあんまりいなくて。私が敏感すぎるのかな?こんなことにいちいち腹立ててないで社会ってこんなもんって諦めるのしかないのかな?と最近悩んでて。

そしたら、この映画のルースもこういうことに毎回反抗してて、あっ!やっぱりこんな社会おかしいよね!ていうか70年代なんて私が不満を抱えてる今よりもっともっと酷い状況で、女性差別、女性軽視(差別する側がそれが差別だと気づいてなくても)の意図を含む言動を受けることが今よりもっともっと多かったはずなのに、それを仕方ないと受け入れず、闘っていくルース、、、!!私のヒーロー!!!!!!

アーミーハマー演じる夫のマーティン。なんか「強さ」って聞くと、頑固で自分の意見を押し通して痛みも感じないようなある意味鈍感な人がパッと浮かぶけど、本当に強いのってマーティンみたいな人だよねって最近ようやく気づいた。他人の痛みに寄り添うことができる人。繊細であることを恥ずかしがらない人。弱さを見せるのを恐れない人。こんなところで惚気かよって感じですが、私が女性蔑視な社会に毎日ひどく傷ついて、怒りをぶちまけるたび、私の彼氏は毎回その怒りと痛みに寄り添ってくれて、時には当事者じゃないのに私より傷ついて一緒に落ち込んで、一緒にこんなのおかしいって怒ってくれて。私にもこういう人がいて幸せだなあって思うし、男女問わずこういう人が増えてくれたらもっと生きやすいし、私もそういう大人になりたいなあって!!!

同性であっても、自ら女性蔑視な考え方による型?にはまりにいく人にも私は腹を立ててて。もちろんその子がちゃんと考えた上で専業主婦やりたいとか"女子力"あげたいとかそういうこと言ってるなら、それはその人の意思だし応援するけど、そこをちゃんと考えず、「まあ女だからとりあえず結婚すれば安泰よねえ」「いい旦那捕まえてあとは楽したい」「女子力つけないと〜」とか言ってるのを聞くと、なんか悲しくなります。本当にそれでいいの?社会から押し付けられてるジェンダーロールを何も考えず受け入れるだけでいいの?って毎回思うけど、そんなこと他人に言える勇気は私にはなくいつもモヤモヤ。

数日後から始まる社会人生活で、絶対に差別的な言動に出会うのは覚悟してたし、そんな奴らには絶対に屈しないと決めてたけど、この映画のおかげで(大袈裟だけど)その決意に火がついたというか、絶対私は諦めないからな!!!!!!!

女性はパンツスーツよりスカートの方がフォーマルですなんて言われるけど、なにがなんでも私はパンツを履くし、女だからってサラダ取り分けなんかしないからな!!!!!!!!!!!

こんなことばっか言ってると、非モテフェミニスト(笑)可愛げない(笑)って馬鹿にされるんだろうけど、私はそれでも絶対にこんな最低な世の中を受け入れずに強く生きていくと決めてますので!!!!!

ルースみたいな女性たちのおかげでこれから私は働けるんだなと思ったら社会人になることも悪くないよね。こういう女性たち(とそれを支えてくれたり寄り添ってくれた男性たち)の努力を無駄にしたくないし、私も頑張ります!!!!!!!!
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