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ビリーブ 未来への大逆転のよもぎのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
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「ブラック・クランズマン」を観た後だと温度差が凄いけども、此方も差別がテーマ。そして事実に基づく物語。
後味といいテイストといいクライムサスペンス的な「デトロイト」の様だった前者と比べて此方は「ドリーム」の様に主にヒューマンドラマがメイン。

『自由の国』を謳い、現在ジェンダー先進国であるアメリカにおいても今から60年前には女性は家庭の中に居るのが常識で、どれだけ学歴があろうと満足に職に就けず、個人名義のカードも作れなかったとは…。
という驚きと、自身も差別に苦しみながらその現状に立ち向かったルース・ギンズバーグ女史の強さに泣いた…。

女性差別を合法として来た100年の歴史を覆す不可能と言われた「先例」。彼女が勝ち取ったその希望が彼女の娘、その娘、更にその娘の未来を創っていく。
「ブラック・クランズマン」に描かれていたのが負の連鎖なら、今作に描かれていたのは【希望の連鎖】。本当に対照的。

ラストの法廷シーンは集大成だけあって共感の嵐というか、ルースの言葉が心に響いて思わず手に汗握りながら応援してしまうし泣く…(ちょっとドラマの「アンナチュラル」の法廷回思い出したり)。

安定のイケメン王子アミハマ演じる夫のマーティンも滅茶苦茶に理解があってルースの強さを何よりも信じてる感じがまた良かった…ベスト夫婦賞あげたい👏
途中女性弁護士の先輩として出て来たキャシー・ベイツ(ミザリー!)が滅茶苦茶に格好良かったり、ジャック・レイナー(シングストリートのお兄ちゃん!)が良い感じの敵役として出て来たり周りのキャスト陣も豪華でした…。。

そして最後はまさかのご本人登場でまた泣いた…。
調べたら、女性だからと弁護士の道を閉ざされたルース・ギンズバーグ女史が現在アメリカ合衆国最高裁の判事を務めてるってすごない…?ガチアメリカンドリーム…✨
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