ミア

ジュディ 虹の彼方にのミアのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
5.0
壮絶な人生を送ったジュディ・ガーランドを憑依させたように演じたレネー・ゼルウィガー。
この作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞した。

ジュディ・ガーランドの悲惨な人生 
望まれずに生まれ(三姉妹の中の末っ子として生まれたが、ジュディを妊娠している時にジュディの父フランク・ガムがゲイであることに、母エセル・ミルンが気づき、今までの結婚生活を絶望。中絶しようとし、それを父が必死に止めた。)
母からは愛情を注がれず、薬漬けにされながら働かされる幼少期。薬のせいで眠れず、それを薬で眠らせる。容姿を否定され続けたジュディは、生涯容姿のコンプレックスを克服できず、自己肯定感の低さから極度の緊張、そして恐怖症に苦しんだ。マスコミにも叩かれ続け、母からも離れてもらえない。家庭に逃げ込むも、その家庭生活も順調にはいかない。劇中では描かれなかったが、ジュディの子供 ライザ・ミネリも辛い幼少期を過ごした。愛されることに貪欲であったジュディ。子供たちを大切に、愛していたことも事実だ。一方で薬によって大切な家族とも距離が出来たりと、ジュディの人生はこの映画で描かれている以上に半端なく辛く、悲しい。

現在、ジュディはゲイ・カルチャーのアイコン的存在だ。ジュディの父の影響によりジュディ自身がゲイの方を大切にしていたし、彼女の代表作『オズの魔法使』も大いに関係している。

あまりにも可哀想すぎるジュディを演じたのが
レネー・ゼルウィガー。
『ブリジット・ジョーンズの日記』で完璧すぎるイギリス英語を喋れるようになるような、役者魂100%の彼女が本気でぶつかった本作。
ジュディの晩年の映像を見たが、そのまますぎて映画のシーンなのか本人の映像か最初見わけがつかなかった。そして何より驚いたのは、あの歌は全てレネー・ゼルウィガー本人が歌ってるということ!!!うますぎて、ジュディの歌声を挿入してるものばかりかと思ってた、、
レネー・ゼルウィガーが本当に凄すぎる

レネー・ゼルウィガーの演技が最高に光っている今作品。彼女が好きな私としては最高の映画でした
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