『オズの魔法使』のドロシーを演じたジュディ・ガーランドの伝記映画。47歳で亡くなるまでの最期の日々が、少女時代の回想とともに綴られていきます。
愛らしいドロシーを演じる裏側で、スターとしての道を駆け上がるために、強いられ奪われたものの大きさを感じずにはいられません。
その才能ゆえに苦しみながらも、培ってきたエンターテイナー精神はさすがと言うしかない。
幾度の結婚は、精神的に疲弊した心を癒してくれる本当の愛を求めていたんだろうと。愛してくれる人を。
元夫と親権を争い、子どもたちとの生活を取り戻すべく、ロンドンの舞台を引き受けたジュディ。
平穏な暮らしを求めながら、最期までスポットライトを浴び続け、全うした最後の舞台で生まれた奇跡には鳥肌！
ジュディを演じたレニー・ゼルウィガーが自ら歌いあげる曲たちと女優根性に圧倒されます。それは耳だけではなくしっかり心に届きました。
煌びやかな世界に生きたジュディ・ガーランドの光と影。何度か自然と涙がこぼれました。とても良かった！
2020年劇場鑑賞23本目
