戦場太郎

ジュディ 虹の彼方にの戦場太郎のレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
5.0
ボヘミアン・ラプソディやロケットマンに近い映画だが、ライブシーンの推移とジュディの心情がこれ以上ないほど一致していて、いわれのない感動を誘う。
こと、本作の主人公であるジュディ・ガーランドは、打ちひしがれてしまった人物である。
その人が、ステージに立つという行為を通して、自分を再認識する様は、高揚感とともに、悲壮感すら漂わせる。

本作は決して、サクセス・ストーリーと悲劇の終わりの話ではない。ジュディ・ガーランドは、過去のトラウマに悩まされ続ける人なのだ。
ジュディ・ガーランドは誰しもと同じ人物である。打ちひしがれ、疲れ果てた人物である。
その彼女と、自分自身が重ならないことはないはず。この時代、誰しもがジュディ・ガーランドであるはずだから。
戦場太郎

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