メガメガ

ジュディ 虹の彼方にのメガメガのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
4.0
幼少期から、親にミュージカル歌手の道を歩まされた主人公・ジュディは、結婚後、子供を授かってからはその道を退いていた。とある男性との出会いをきっかけに、子供を残し、ロンドンへと旅立ち、再び歌手の道を歩むことになった彼女だが、過去のトラウマからなかなか抜け出せずに苦闘する様子を描いた物語です。
晩年の彼女は、自分の人生を生きるべく、歌手としての仕事へと舞い戻ることを決めた訳ですが、それはそれで過去の周りからの束縛を想い出してしまう、アンビバレントな気持ちに苦しんでしまうのです。
作中では、酒に溺れ、感情を爆発させる主人公と、それをなだめる周りの人達の様子が度々描かれていましたが、亡くなるその瞬間まで、彼女を真に理解してくれる人はいなかったような気がします。
子供を授かった後、自身が歩めなかった道を代わりに子供達に歩んでもらおうとする親は、実際多いと思います。
たとえ同じ家族でも、自分は自分、他人は他人ということをわきまえ、各々が自身の人生を歩むことがいかに大切か、改めて感じました。
メガメガ

メガメガ