ジュディ・ガーランドの伝記映画。
ジュディ・ガーランドと言えばやはり『オズの魔法使い』や『スタア誕生』などのミュージカル映画でしょう。ミュージカル映画全盛期の50年代のトップスターであり、現在では、LGBTQのアイコンにもなっています。
その彼女の晩年をレニー・ゼルウィガーが演じています。痩せ細った体なのに、歌はパワフル。そして、どこはかとなく消えるような佇まい、危うさと狂気も感じます。
実生活でもその危うさがあるレニー・ゼルウィガーが演じることで、魂のこもった演技を見せてもらいました。
時折、見せるおちょぼ口の笑顔が頑張って作り笑いしているように見えます。
ストーリーとしては、死の直前までの姿なので、人生を落ちていく様子を描いています。その中で最後に歌い一瞬の浮上があるというものでした。ストーリーとしては平凡でしたが、レニー・ゼルウィガーの危うい演技を見るのなら一見の価値ありかなと。まぁ、これでアカデミー賞取れなかった時、ガーランド同様にレニーもやばいことになるんじゃないかと思わせてくれる演技だったので、アカデミー賞取ったのかなと思います。それでも去年最高の演技は十分見せてくれます。
