ゆん汰

グラインドハウスのゆん汰のレビュー・感想・評価

グラインドハウス(2007年製作の映画)
4.7
本編はタランティーノの『デス・プルーフ』、ロバート・ロドリゲスの『プラネット・テラー』。

合間にフェイク予告編『マチェーテ』、『ナチ親衛隊の狼女』、『DON'T』、『感謝祭』、が織り込まれておりタランティーノが作りたかった当時のB級映画を上映していた映画館の雰囲気をうまく再現している。(後に『マチェーテ』は映画化)

『デス・プルーフ』と『プラネット・テラー』は単体で日本でも公開され後にこの『グラインドハウス』が特別上映されましたね。確か3000円だったかな?高かった思い出。

何が良いって語ればたくさん出て来るがまず二本の作品を上手く納めるように要所要所カットし見やすく逆にB級感を出してるところ。『デス・プルーフ』は通常だと無駄話も多いのでテンポ自体は特別良く無いがこの作品だとかなり見やすくなってるし『プラネット・テラー』に関しては単体のが面白いんだけどこちらもあり。

フェイク予告編もそれぞれが個性的で面白くやはりお気に入りはイーライ・ロスの『感謝祭』
B級映画が好きなイーライ監督ならではの殺戮方法でまさかの全部殺すの見せちゃうという演出。
自分は70分の尺でもいいので『感謝祭』是非映画化してほしい。

結局単品は見ずにどうしてもこの『グラインドハウス』を何回も見てしまうのはどうしても作品の細切れ感やバランスが良く1つで2本観れるお手軽さ。見事タランティーノとロドリゲスの手中にはまっているのである。
ゆん汰

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