MaruFuku

バグダッド・スキャンダルのMaruFukuのレビュー・感想・評価

バグダッド・スキャンダル(2018年製作の映画)
3.5
「グリーン・ゾーン」鑑賞の流れから本作を。
リアルに基づいた作品で、国連側の関係者目線で。実名とは変えてますが、フセイン在中からの混迷のイラクでこんな話があったんすね… フセイン、各国の閣僚、国連職員も絡んだ大きな不正。これを機に知りましたが、巨額のお金が動くと、分け前と称してこういうことをする人はどこにでもいる、と。

作中でパシャ(実世界では国連側の中心人物だったベノン・セバンがモデル)が
「みんな分け前はもらってる。それでも人を助けてる」という主旨の発言をしますが、やるせないのは、そのとき食糧を必要としていた人に届かなかったかもしれないこと。

「ビギナーへの裏切り」という原題。
いろいろ示唆してる良い題やな、と。

テオ・ジェームズのバリトンボイス、そしてサー・ベン・キングズレーのある意味独特の発音がインターナショナルな雰囲気でハマってました。
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