Iri17

アイランドのIri17のレビュー・感想・評価

アイランド(2011年製作の映画)
4.0
EUフィルムデイズ、ブルガリア代表作品

序盤にアレハンドロ・ホドロフスキーがカメオ出演していて、きっとそういうことがやりたいのだと思ったら案の定難解な映画だった。

恋人のサプライズ旅行で、ブルガリアを訪れることになった男。空港で行き先がブルガリアであることが分かると、男は取り乱し、大きな声を出して旅行を拒む。嫌々ながらブルガリアに着いた男は流暢なブルガリア語を話す。恋人が理由を尋ねると男はブルガリアで生まれ育った孤児であった。
2人は1と1/2の島という島を訪れる。その島に着いてから男の様子がおかしい。島に住む女性が自分の母親だと主張するが、恋人は信じず、恋人は1人でフランスに帰ってしまう。
恋人は妊娠しており、その事を男に告げると男は明日フランスに帰ると言った。その後男は失踪し、妻はブルガリアに探しに来る。男は障害者のような振る舞いでリアリティ番組に出演していた。どうやら多重人格らしい…



完全に理解できたわけではないが、恐らく観たままの多重人格ものってほどシンプルな映画ではないと思う。説明はできないけれど。
象徴的なセリフや象徴的なシーンが多くて難解だがその一つ一つが意味があるように感じてならない。理解できないからつまらないと感じるような映画ではない何かを感じた。
何度も観るうちに徐々に理解できてくる映画だが、ソフト化されてないからな…さてどうしようか

カメン・カレフ監督は「私は最近仏教から学んだことがある。説明しないことだ。」「解釈はあなたたち一人一人の中にある」と話してくれたが、そりゃないよ!分からないよ!
ホドロフスキーやデヴィッド・リンチ、ジャコ・ヴァン・ドルマル、テレンス・マリック、そんな感じの映画。
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