キャスティングとストーリーが絶妙でよかった。まず、ミシェルヨーの存在感にビビった。マフィアのドンとして登場した彼女の声の太さに痺れた。そして、50過ぎとは思えないナイスバディで繰り広げるアクションに胸を打たれた。それとあれ。映画史に残ると言っても過言ではない名シーンにめっちゃ笑った。大御所の貫禄と言いますか、彼女が出たことで作品に重みが増したと思います。
そして、マックスチャン。悲願？の主演。宇宙最強の男の助演として、着実に存在感をアピールし続けて、徐々に人気を集めていった彼がやっとこさイップマンに負けた男として主役に。確かにドニーイェンはスーパースターだしマックスチャンはそこまでスター性はないかもしれない。だからといって、2番手扱いはどうかと思うんだ。めっちゃイケメンでカンフーできるって最高やん。無敵のヒーローとは違う敗北を知ってるヒーローの話は予想以上に胸熱だったけどね。1番じゃなくても闘う。マックスチャン自身と重なるものを感じたよ。知らんけど。
あと、デイヴバウティスタ。ブレードランナー2049出てたの知らんかった。ガタイの良すぎるステーキ屋の店主として申し分ない演技をしていた。映画あるあるの変な場所でエレガントな音楽聴きながら食事しがちの怖い人を見事に好演。
他の演者達もみんなよかった。伊藤淳史に似た狂犬とか。
物語も練られてて見応えがあった。人類の永遠のテーマ「拳は銃に勝てるのか」とか。何のために闘うのか。家族、兄弟、報復、名誉の為。登場人物それぞれの思いが交差してて、しかも、それぞれ気持ちがわかるというのが、面白かった。
スピンオフだが、本家と引けをとらない良い作品だったね！！
