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COLD WAR あの歌、2つの心のnakayaのレビュー・感想・評価

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)
4.1
「つまらないシーンや会話で物語を進めたくない」という監督の意向通りに、全く無駄な部分がない。

場面展開にも印象的に使われる音楽は、時代や場所を印象的に伝える役割も担って、ストーリー的にも重要なオヨヨの歌は物語全体と響き合う。

脚本も素晴らしく、ズーラが自分から手をとってダンスに誘っていた前半と兵士みたいな人に無理やりダンスに誘われて受け身になってた中盤の対比など面白く感じた。気づけてないだけで仕掛けは沢山ありそう。

撮影も満足度高く、構図も決まっていると感じたし人物との距離感も自在。調べてみると撮影監督のウカシュ・ジャルは『もう終わりにしよう。』にも関わっててびっくり。そういえばあの作品も息を呑むような画面だった気が。

両親を参考にしたらしいけど、両親の関係をここまでロマンチックに描けるのすごい。ラストシーンは心中ということなのだろうか。
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