COLD WAR あの歌、2つの心の作品情報・感想・評価・動画配信

COLD WAR あの歌、2つの心2018年製作の映画)

Zimna wojna/Cold War

上映日:2019年06月28日

製作国:

上映時間:88分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「COLD WAR あの歌、2つの心」に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

3.9
冷戦下のポーランドで出逢ってしまった亡命したピアニストと民族舞踊の歌姫の儚い恋。

時代が悪く、愛し合っていても共に過ごす事ができずにすれ違い続ける事で互いの愛が積み重なっていく。

フランス人でもないポーランド人でもない。
祖国を裏切った人間として居場所を失ったヴィクトルはズーラと共に亡命することを願うが、それは叶わない。

私は未熟だからと彼女は言った。

よくある『スター誕生』的な煌びやかな物語になるはずもなく、激動の時代に愛し合う2人には一体何が残されてるのだろうか?

作品は洗練された美しいモノクロ映像で綴られておし、構図や光の入れ方も含めて芸術的な事で2人の愛の形をより一層重厚感のあるものにしている。

無駄な台詞は極力抑え、この作品に奏でられる音楽の素晴らしさについても忘れてはならない。

過酷な運命を描いたお話ではあるが、ズーラの歌う魅力的なスラブ音楽をはじめとして、ジャズやアメリカンポップまでも幅広いジャンルで歌をとことん堪能できるので、音楽映画が好きな人には是非お勧めしたい作品です。
ヨウ

ヨウの感想・評価

4.3
私たちはただ一緒にいたいだけ。どうして現実はこうも厳しいの。世界情勢に弄ばれ刹那の契りでしか逢瀬を噛み締められないその残酷さよ。瞳が濡れるのは貴方と一緒じゃないから。物憂げなモノクロームの中で鳴り響く悲しみの音色。歯痒さに苦しめられ、居た堪れなさを感じさせられ、それでもずっと想いを寄せていたい。通い合う二つの心。死が分つまで求め合う愛。大切な歌を縁として辿り着いた安寧の時に滂沱の涙が止まらない。究極に切なくて究極に美しい。壮麗な「画」と完璧な「間」が織り成す至高の傑作。
Yoshiharu

Yoshiharuの感想・評価

3.5
結末はどうであれ、出逢いと別れを繰り返す展開は普通だと思うが、画(モノクロ)と時代の流れを写し出す音楽(jazzy~R&R)がいい。
ただし、オヨヨが耳についた。三枝は、ココからパクったのかも。
Hayato

Hayatoの感想・評価

-
ずっと観たいなとは思ってたんだよね。

このプツンとシーンが変わるのが非常にヨーロッパっぽい。そこでガラッと状況が変わってしまうのも
KSat

KSatの感想・評価

3.5
冷戦下で引き裂かれた男女のメロドラマ

のはずだが。

確かに撮影は素晴らしい。1:1.37のスタンダード画面は、上下の空間を生かしたり斜め下に人物を寄せたりと、幾何学的な試みを連発していて、写真的。映画を観るというより、戦後のヨーロッパに取材した写真展を見に来た感覚。

だが、冷戦下での悲恋を描いたメロドラマとしては、いくらなんでも退屈。力を持ったモノクロ画面を見せるために説明を省略するという意図があるにせよ、どのような瞬間に惹かれ合い、どうやって結ばれたのか、それが一切描かれていない二人の顛末を見せたところで何も共鳴できるはずもないし、関心も持続しない。

そもそも、いくらなんでも感情がなさすぎる。共産圏の悲惨さというか暗さを描くだけの映画なんてちょっと擦られすぎているし、今更何だというのか。

ラストに唐突に現れるタルコフスキーオマージュはかなりあざといが、嫌いになれない。要所要所の曲選は良いし、グレン・グールドのゴルトベルクはいつ聴いても最高だが、だからといってこの映画が最高になる訳ではなかった。
映画には一過性の消耗品と、永久保存される作品があるが、本作は紛れもない後者である。
ファムファタル(運命の女)との再会と別れを繰り返す20年を、共産主義政権下のポーランドを振り出しに、冷戦時代のベルリン、ユーゴスラビア、パリと舞台を移してゆく。
物語は、1949年のポーランド。郷土音楽を収集していた音楽家ヴィクトルは、民族歌謡・舞踏の音楽学校マズレク(実在名マゾフシェ)を設立。舞踏団の入団オーデションで生徒ズーラに出会う。お互いに魅かれあう二人。1952年、舞踏団は東ベルリンに招かれる。文化省の要請でスターリン讃歌を歌わせられたりするが、まだ壁のなかった東独はヴィクトルにとって千載一遇の亡命のチャンスだった。だが、ズーラは現れず、彼一人でパリに渡る。1954年、ジャズクラブでピアノを弾くヴィクトル。有名歌手となったズーラが現れ、ぎこちない会話を交わす。1955年、ユーゴスラビア。マズレク舞踏団の公演。ヴィクトルは国家保安局に連行され、ユーゴスラビアから追放される。1957年、パリ。ズーラがヴィクトルに「イタリア人と結婚した」と伝える。西側の人間と結婚していればポーランドから合法的に出国できるのだ。そして二人の関係はバランスが崩れ、1964年、ヴィクトルは刑務所に。歌手のズーラは人気を失い、酒におぼれていた…。
本作の素晴らしさは音楽である。「2つの心」という歌が、郷土歌としてポーランドの音楽舞踏学校生徒によって歌われる。そして、ヒロインがパリのジャズクラブで歌う、ジャズにアレンジした「2つの心」。
カメラ、脚本、音楽の素晴らしさ。そして主役のズーラとヴィクトルの2人は、破滅型でいながら応援したくなる不思議なキャラクターなのだ。
ラストシーン、ズーラがヴィクトルに言う。「あちら側に座りましょう。きっと景色も綺麗だわ」。「あちら側」に向って二人が歩き出すところで映画は終わる。「あちら側」とは、社会主義国ではなく、音楽を政治に利用することなく、冷戦時代でもない、幸せに暮らせる場所のことなのか。「あちら側」に二人の居場所はあるのだろうか。多層的な解釈ができるセリフである。
なによりも一つ一つの画が美しすぎる。高度にデザインされた映像は、デザインしすぎな気もするが、パーフェクト。
yuka

yukaの感想・評価

4.6
歌の持つ力の強さ
メインテーマのさまざまな変奏がどれも素晴らしい

モノクロの画面も豊かだ

説明的な描写を省き、思い切ったカット割りで進めていく
大事なことは彼らの表情を見れば分かる

90分でこれだけの壮大な愛の物語を語り切る手腕は本当にすごい

ラストの余韻はエンドクレジットの間も続く

ヒロインがレア・セドゥに似てて目が離せない存在
犬好き

犬好きの感想・評価

3.7
美しい映画でした、モノクロで抑制的な画面が、余計に映画を美しくしていました
LeShinji

LeShinjiの感想・評価

5.0
いい映画でした。ヒロインもですが、主人公がかっこいい。二人が幸せに過ごしている場面をもう少しだけ長く見たかった。
逆に考えると、それほど観客が二人に感情移入できるように、巧みに作られているということなのかも知れません。
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