冷戦下共産主義下のポーランド
音楽学校ピアニストのヴィクトルと歌手を目指すズーラ…出逢いと別れを繰り返しながらお互いを求め合うストーリーを全編モノクロで展開します。
時代に翻弄される男と女の愛の形。
ただ「愛し合う」事ですら難しい政治的背景が映像を昇華させ二人の交錯する想いを伝えてくれる…美しい作品でした。
特筆すべきはチョイスされたバックミュージックです。
ポーランド民族音楽から始まりだんだんと初期のロックンロール、ソウル、ジャズが演奏され始め戦後から変貌していく時代背景を音で表現した演出…最高でした。
1人で没頭するもよし、誰かと儚さを共有して映画館を後にするのもよし…おすすめの作品です。