小島監督が高評価だったので気になっていた作品。オープンしたてのキノシネマにて鑑賞。冷戦下のポーランドが舞台。時代が2人をどんなに引き離しても音楽が2人を引き寄せあう。音楽と愛だけが信じられるもの。悲しいけれどそれしかなかったラスト。モノクロームの世界と民族音楽、ともすると余白を持たせたカットでの展開を予想してしまいそうだが、90分の作品であり容赦なく足早に展開していく。ポーランド、ソ連、ユーゴ、フランスと舞台が移り変わる中、この時代のヨーロッパの国々の歴史的な背景を理解しておくことがとても重要だと痛感した。監督も主演のお2人も今作が初めてだったのだけれど、とても引き込まれた作品。「イーダ」も観てみたい。
