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ある女優の不在のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

ある女優の不在(2018年製作の映画)
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イランの女性人権活動家のモハンマディさんがノーベル平和賞を受賞したのを受けて、イランのジャファル・パナヒ監督の作品を鑑賞。モハンマディさんの写真を見て、同監督の「人生タクシー」で最後に乗ってきた女性活動家に似ている気がしたのですが違うかな。キャストは伏せられているのでわからないのですが。

スコアをつける気になれない作品がたまにあります。作品の良し悪しではなく、そこで見せられた社会に対して、虚無感を感じてしまうときに。

映画制作を禁じられ自殺した少女の実話からインスパイアされて作られた作品。ドキュメンタリー風作りで、非常にリアル。

女優になることを禁じられる社会。とくに封建的な田舎は、まるで古代の遺跡のよう。男女のコミュニティの間に壁があり、互いに違う言葉を話しているかのようでした。

そこで、ふと思い出しました。日本のジェンダーギャップはG7最低の111位(/144国中)で中東レベルと言われています。イランは139位。中東の女性の人権問題は他山の石。振り返ってみる必要があるんじゃないかと。

コメディではなく、女性の人権をテーマにしている邦画探してみたいです。
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