しゅん

ある女優の不在のしゅんのレビュー・感想・評価

ある女優の不在(2018年製作の映画)
4.0
傍観者であり続ける(しかない)パナヒとカメラのもどかしさ。そのもどかしさそのものを体現する100分の逆襲。
夜の家で踊る三世代の女優との距離と、親切が暴力性を宿す田舎町との距離。どこにもいられないパナヒは、一家から弾き出された弟と絶妙な近さで目を合わせる。この男の接近と絵を描く老女優の背中との間で引き裂かれる時間が、最も切なく力強いと感じた。
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