たくや

ブラック・クランズマンのたくやのレビュー・感想・評価

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)
3.8
『フルートベール駅で』と同じく、いまアメリカで起きている事情を勉強したくて鑑賞!
※今月、Netflixでスパイク・リー監督の新作もあるので、その予習の意味も含めて✨

~エンターテイメント力の高さ~
黒人刑事が白人至上主義団体(KKK)に潜入捜査する‼️
最初、この潜入捜査が過程が面白くて、コメディタッチで進んでいき、見やすかった。重たいテーマなのにそれをあまり感じさせないのが、ポイント。
しかし物語が進むにつれて、笑えなくなってくる。とくに終盤の『ジェシー・ワシントンリンチ事件』に関する説明はしんどかった。この事件が本当に起きたことなんて信じられない。しかも約100年前。そんなに昔じゃないところに驚く。20世紀に一般人たちがこんな人外の行動ができるなんて...
他にもこの作品で知った事が多い。
エンタメ性とメッセージ性を上手く兼ね合わせた作品だと思う。


~白人ってそんなに偉いのか?~
劇中、KKKのメンバーや支持者たちが『白人が優秀なのは議論の余地がない事実』みたいなことを言っていたけれど、全然論理的じゃない。
なのに、ここまで強固な信念があるのだから、凄いと思う。

エンドロールの映像も驚かされた...そーいう結末の描きかたをするのかと。
実際の暴動映像を観て思ったのは、劇中のアホな過激派みたいに、彼らは“因果応報”で自分達に“暴力”が返ってくることを知るべき。


なかなか見ごたえのある作品だった❗
たくや

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