まいこ

存在のない子供たちのまいこのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
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貧しさゆえに親からまともな愛情も受けることができずに生きる12歳の少年の目線を通し、中東の貧困・移民問題を抉り出した人間ドラマ。
「僕を産んだ罪」で両親を訴え、裁判を起こした少年・ゼイン。貧民窟に生まれ、両親が出生届を出さなかったため、法的には社会に存在しない彼の過酷な現実が描かれる。

某監督の講義で本作品の小話をお聞きしてから興味を持って早2年ですがようやっと鑑賞。ドキュメンタリー的なストーリー展開で派手ではないが、実母とたまたま出会った子持ちのエチオピア人の対比に惹き込まれた。
キャスト勢はあらゆる社会問題を実体験している方々。日本で生まれ、生活する限りではこの作品に感想を述べてもただの綺麗事でしかないのが辛い。
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