このレビューはネタバレを含みます
レバノンの作品
貧困の家庭、両親のもとで
戸籍がない状態で生まれてきた少年とその兄弟、特に妹の悲劇
とともに
少年が親に愛される赤子と出会い
その親子と共同生活することで価値観を拡張して
最終的には親を見かぎり
存在証明を成し遂げる物語
と、こんな言葉で片づけていいかは分からないけども
親子というか家庭の物語でもあり
一つの国の社会にも一石を投じる作品で
日本でも、近似の物語がないわけではない
それこそ万引き家族とか誰も知らないとか
それぞれ異なる家族の形、異なる物語だが
そして少年の成長、変化の物語でもある
本当に実名で出演しているようだけど
主役の子の表情はじめとした演技が素晴らしい
終盤の親に心の底から失望するシーンなんかは本当に、彼の年齢をすっかり忘れてしまうほどの表情
色んな面で素晴らしく、人に勧められる映画