ふんふん

存在のない子供たちのふんふんのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
3.0
裁判から始まりそれに至るまでの話をし裁判で終わる、分かりやすい構成。

主人公ゼインの表情が記憶に残る。その主人公役ゼインを演じたゼインは、レバノンへ逃れたシリア難民であり、ベイルートの住宅地にいた子供の集団からキャスティングされたという驚き。

とてもつらい状況でヨナスにグズられるのはつらかったよね。ずっと強気だったゼインがポロポロと涙を流すシーンは観ていて辛いものがあった。

ゼインの両親がクソすぎて子供を産むなと言われて、訴えられて当然。なぜあんなに多産なのか?育てられないなら産むな、その通り。やっと帰宅した息子にあの態度。

一方で息子ヨナスと再会して泣いてハグして喜べるラヒルこそ親子として正しいと思う。
貧困だから無理って訳では無いと思う。ラヒルもそうだし。

死亡証明書じゃないんだからのゼインの笑顔も忘れられない。すごい演技だった。

サハル可哀想すぎる。。。