東京ポロロッカ

存在のない子供たちの東京ポロロッカのレビュー・感想・評価

存在のない子供たち(2018年製作の映画)
4.8
殺人未遂で少年刑務所に服役する、戸籍も身分証もない推定12歳の少年。彼は両親へ告訴する。僕を生んだ罪で。

少年ゼインの演技力が圧巻で、今まさに起きている出来事であるかのようなリアリティ。無愛想で少し暴力的な彼の行動からも、優しさと賢さが伝わってきます。
子供は親を選べないし、子供は親を見て育つ。それでもゼインは自分で考えて、成長して、親と違う答えに行き着きます。
なぜ彼が両親を告訴するに至ったのか。僕を生んだ罪という言葉の意味とは。それがわかった瞬間、涙が流れていました。