恐ろしいほどのパッケージ詐欺。
1980年に起こった歴史的な民主化運動「光州事件」を描いた作品。
金儲け目的のドイツ人ジャーナリストと、戒厳令のせいで状況を全く把握していないソウルの貧乏タクシー運転手が、お互い利益の為に封鎖された光州に潜入する話。
主演は「パラサイト 半地下の家族」でも有名な、超大物俳優ソン・ガンホさん。(2016年の映画なのでパラサイトの方が後ですが) さすがの大物俳優効果ということもあり、韓国国内で1200万人動員の大ヒット作となったようです。
たった40年前のことなのに、インターネットがないだけで報道の難易度が段違い。
情報を届けるということがこんなにも難しいなんて。。。軍によって封鎖された光州に潜入、カメラを回し、脱出し、飛行機で逃げる。まさに命懸けです。
でも、インターネットで集めた情報だけではなく、体験したからこそ感情が動くことってありますよね。主人公たちも、自分の目で真実を知ってしまったがゆえに、とある決意をするわけですが、とにかく胸が熱くなります。タクシー運転手かっけえ、、、
まあ1点ご注意いただきたいのは、あくまで実話ベースのフィクションということです。
ちょっと演出として盛り過ぎでは...?と思われるようなシーンもいくつかありますので、ノンフィクション好きの方はちょっと苦手かもしれません。
それにしても韓国映画のレベルって高いんですね。
正直、パラサイト以外はほとんど観たことがないのですが、映像も演出もクオリティが高くてびっくり。
ソン・ガンホのダメ親父覚醒系（そんなジャンルあるのか）って他にもあるんですかね？探してみたいです！
