この映画を劇場で見てからもう1ヶ月近く経つ。それでもふとした瞬間にこの作品のこと、ゼインのことを思い出す。
この世界にいったい何人のゼインがいるのだろう。そのうちの何人がラストシーンのゼインのように笑えるのだろう?
両親もいるし兄弟も数多くいるが愛されていないゼイン。
片親だし兄弟もいないが母からこの上なく愛されてるヨナス。
この二人の対比にまた悲しくなる。
ラヒルがヨナスにキスをするシーン、本当に愛しくてたまらないのだな、というのが痛いくらい伝わってきて、苦しくなる。
ゼインの両親が法廷で叫ぶ
「こんなはずじゃなかった。」
ほんとはみんなもっと輝かしい未来を描いていたはずなのに。
もっと違う状況なら子供たちを愛する親になれたのかなぁと、彼らのおかれた現状を恨まずにはいられない。
今年一番印象に残る作品だった。
これはもはやドキュメンタリーだ。
どうでもいいけどゼインくんのこと中東のリバーフェニックスって呼んでる。