心がないのか
あまりにも残酷な現実に涙も出なかった。
『ラブレス』の時みたい。
育てられもしないのに、出生証明書すら作れないのに、何故子供を産む?
それでいて
「育てた私たちの苦労も知らないで。仕方なかった。」
なんて。
さらに神の祝福などと宣いまた妊娠。
心どころか脳味噌すらないのか。
主人公のゼインは、誕生日も自分の年齢すら知らない。
両親は家賃の為、妹を売る。
家出したゼインは不法入国者と暮らすが、勿論安泰という訳にはいかなくて……
ゼイン役の子は、本当に難民だったとのこと。
これはもう演技ではない。
この子自身の言葉、訴えだった。
「僕を産んだ罪で両親を訴える」
というので、法廷モノかと思っていたけれど、そこまでの地獄を子供目線で見せ続けるドキュメンタリのような作品でしたね。
どうかこの作品から、少しでも多くの子供たちが大人たちの呪縛から解き放たれ、ラストの表情になれますように。
世話できないなら産むな