菊池厚基

ドッグマンの菊池厚基のネタバレレビュー・内容・結末

ドッグマン(2018年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画祭2019で視聴

つまんねぇ!!!


イタリア映画初挑戦なのだが意味深な長回しと主人公の顔に寄ったカットが多い割に、何を伝えたいのかよくわからなかった。

というかこれ、何映画なんだ?復讐モノにしてもあまりにも中途半端だぞ?
まず主人公に全く感情移入ができなかった。
『心の弱さ』に共感しようとしても度が過ぎて愚かだと不愉快にしかならなかった。
正直奴の行動によって迷惑を被った町の人々にこそ同情してしまった。
中盤シモーネにしばかれるのも身から出た錆としか思わなかったしこの退屈な映画を早く終わらせてくれとすら思った。

そして後半、支配関係が逆転するシークエンス。おおお!キタキタ!となったらあっさりシモーネ殺害。ええぇ・・・・。
上映後に隣のイタリア人の方に聞いたらこの話は実話で、本当だったらゆっくり指を切断して拷問してから殺したとか。
いや、それをこそしっかり描けよ!!!
そこを見てこそ溜飲が下がるってもんだろ?なんで日和った?

絵作りとかロケーションは良かったぶん残念。止め絵だとかっこいいのに動くと何故こうも鈍重なんだ。

格調高い感じなのか、スプラッタなのか、どちらにも触れない中途半端な作品でした。
菊池厚基

菊池厚基