誰もが知っている"それ"とは何か?
アスガー・ファルハディ監督にしては劇的展開のクライム・ミステリィでした!
が、家族親族間のギスギスは相変わらず重たく根深く。
ペネロペ・クルスの輝く笑顔がどんどん萎れていく様は、胸が痛むけど圧巻でしたぁ~
妹の結婚式にやって来たラウラ(ペネロペ・クルス)。
夫アレハンドロ(リカルド・ダリン)は都合がつかず、娘イレーネ、息子ディエゴと実家へ。
親戚一同で無事結婚式を終え、二次会も大盛り上がりとなる。
が、突然停電、そしてイレーネが何者かに誘拐されてしまった!
ラウラは、元恋人パコ(ハビエル・バルデム)たちと共に娘を探すが、犯人は警察には知らせず金を用意しろと言ってきて……
以前にも近所で誘拐殺人事件があったが、同一犯なのか?
幼いディエゴでなくイレーネを拐った意図は?
家族の秘密を知ってる者の犯行か??
事件が長引くにつれ、親族間でも疑心暗鬼となり、忘れていた恨み辛みまでもが浮き彫りとなりバランスが崩れていく。
徐々に見えてくる家族の実状、そのギスギスした過程がなんともアスガー監督らしかったなぁ~
ラストはきちんと終わる珍しいオチですが、これからみんなあのシコリを抱いたまま生きていくと思うと……うむ。
これもまた良し(´_ゝ`)