春21号

アップグレードの春21号のレビュー・感想・評価

アップグレード(2018年製作の映画)
3.6
B級SFの佳作といったところか
設定が奇抜でこれからの未来を暗示したかのようなものだけどそ子だけに頼り切らずキチンとサスペンスな展開も用意していてくれて面白かった。
裏でこの事態を操っているのは誰なのか?という要素が初っ端から用意されていてだからこそ最後のあのオチが効いてきたと思う。
てっきり僕はお客さんが犯人だと思ったのだけど…
衣装や美術なんかでムードを作ってミスリードに誘い込んでいたと思う。
画面に映り込むもの全てで近未来を演出しようとしていてすごく意欲的で好感が持てた。
ただ警察の設定がガバガバでいただけなかった。
もうちょっと進んだやり方で操作できなかったのだろうか?あまりにもアナログすぎやしないか?
だからこそ途中で活躍できたのかもしれないけどやっぱりジリ貧だったし…
詰めが甘いというかそういう犯罪も他に起きていただろうに後手後手で対応が遅れすぎていた。残念
それと終始不吉な雰囲気に囚われていてどうしても主人公の復讐にカタルシスを感じなかったのも頂けない
主人公が人殺しを後悔していて嫌々そこさえもコントロールしなくてどうするんだよと思ってしまった。
なんだかその辺がチグハグしていた気がする。
うーん
春21号

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